三ツ峠山は標高1786m、決して低くはないが、本格的技術や経験がなくとも登山の醍醐味を味わえる、『ちょっと高い・いい山』だ。下山コースは3コースあるが、ここでは様々な眺望が楽しめるおすすめのAコースを紹介。
(三ツ峠山は木無山、御巣鷹山、開運山の3つのピークからなるが、一般的には最高点にあたる開運山を三ツ峠山と呼ぶ)
三つ峠駅方面へ下山開始。四季楽園前から若干のアップダウンを経て屏風岩に至る。山頂から幅約200m、高さ100mに渡って垂直に切り立った岩壁。真下を巻く道をやや慎重に歩くが、途中でも雄大な富士山の眺望が楽しめる。
そして八十八大師付近までは神鈴権現社(みすずごんげんしゃ)、一字一石供養塔とパワースポットが続く。三ツ峠山は、山そのものが祈りと癒しの場所。
神鈴権現に伝わる「とよ女と若者」の悲恋物語に思いを馳せ、八十八体の石仏に込めた人々の祈りに手を合せる。いつしか心が浄化され、明日を生きる力が湧いてくる。
長く急な下りが続くが、林間の道で多くの樹木・花・小鳥に出会える。途中の愛染明王の碑は縁結びの神様。しっかりお願いをしておこう。30分も歩くと大きく視界が開け、富士山のビュースポット股のぞきだ。
赤松の二股から眺める富士山もいい思い出。登山道を下りきり達磨石で車道へ。車道を歩いて約30分ほどで三ツ峠グリーンセンターだが、元気なら神鈴の滝、山祇神社(やまつみじんじゃ)に寄ってみよう。
神鈴の滝もパワースポットとして名高い。マイナスイオンが溢れ、神鈴の滝遊歩道から見る三ツ峠山がまたいい。三ツ峠グリーンセンターでは、ぜひ立ち寄り湯を楽しみたい。